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  • 執筆者の写真クマコ アカガワ

トマト嫌いが作るこだわりのフルーツトマト|甘くて美味しいフルーツトマトの秘密とは

更新日:2020年3月4日

「私ね、実はトマト嫌いなんです・・・」

そうはにかみながら語る清水英子さん。


清水農園の清水英子さんは甘くて味の濃い、美味しいフルーツトマトを作っているのに、実はトマトが嫌いなんだそう。ではなぜ嫌いなのにトマトを作るの?と多くの方が疑問に思うでしょう。

トマトが嫌いだからこその視点と、トマトへのこだわりが美味しいトマト作りへ繋がっているのです。


「トマトは嫌いなんだけどね、でも自分で作るトマトは美味しいと思う。これだけは、食べられるの。」

と話す英子さんは、輝くような笑顔でした。

今回は、トマトが嫌いな英子さんがなぜ美味しいトマトを作っているのか、謎に迫ってみましょう!



トマト嫌いがなぜ、トマトを作るようになったのか



清水農園社長の清水達雄さんのご実家は農業をされていて、英子さんはそんな達雄さんとご結婚され、結婚後にミニトマトを作り始め、その後フルーツトマトと出会い作るようになったそうです。


英子さんが嫁ぐ前から嫌いだったトマトをなぜ作るようになったのか、トマトストーリーをまとめてみました。



なぜトマトを作るようになったのか



たくさんある作物の中からなぜトマトを選んだのか、それは自分の好きなものではなく、相手が求めているものを作るという英子さんご夫妻のビジネス視点から。


販売先を紹介してくれる人がいて「売る場がある」からトマト作りを始めたんだとか。需要があったから、という理由はシンプルですが非常に重要なことですね。


今需要があるものは何なのか、消費者やバイヤーが求めているものは何か、常にアンテナをはり探っているそうです。



嫌いだからこそわかる味の違い



嫌いなものを食べた時は、メニューの中で少ししかその食材が使われていなかったとしてもすぐにわかります。嫌いなものほど、舌が敏感に味を感じます。


その、トマトに対する敏感さが、トマトをどうやって美味しくしていくかに大きく貢献しています。ほんのちょっと甘さや酸味、味のバランス、皮の柔らかさ、実の硬さが変わっただけで英子さんには敏感に感じ取ることができるのです。


美味しい、美味しくないの判別にシビアになれる・・・むしろ嫌いだからこそ、英子さんはトマト作りに向いている人と言えるでしょう。



清水農園のトマトが他のトマトと違うワケ

清水農園のトマトは、たくさんのこだわりの積み重ねで大切に、まるで自分達の子供のように作られ育っていきます。今の育成方法にたどり着くまで試行錯誤を繰り返し、10年という歳月がかかったそうです。


相手が求めることに応えられるよう、たくさんの実証を重ねて長年かけて作られてきたトマトは、英子さんご夫婦の努力の結晶です。食べてくれる人が満足するものはどんなものなのか、という事に真摯に取り組むところが、清水農園のトマトが多くの人に愛されている理由ですね。


そのこだわりの量は驚くほどで、1回の記事では収まらないほど。今回はその中からいくつかをご紹介します。


土へのこだわり



土台となる土は、土の中の養分の部分と土そのものの割合にこだわり、今のバランスになったようです。さまざまな割合でバランスを変えながら、何度も試した結果。肥料は厳選した有機肥料が使用されています。


化学肥料といわれるものは最低限に有機肥料にこだわって土台を作り、満足することなく研究に研究を重ねていったからこそ、たどり着いた土台はトマトの生育環境として最高の状態になっているのですね。



苗の植え方のこだわり



清水農園では、苗の植え方にもこだわりがあります。まず苗の選定からこだわっていて、山口県から苗を仕入れているとのこと。


それを植える時にそのくらいの深さで、どのくらいの土の量で、苗と苗の間隔はどのくらいで、苗を植えた鉢はどのような場所に置くのか・・・細かいところまでしっかりと考えられ、苗は植えられていきます。



水へのこだわり

水へのこだわりもたくさんあります。植えた後に初めてあげる水は、苗が一番最初に吸収する大切な水。そこには根のはりをよくする活着剤と栄養分たっぷりと与えているそう。化成肥料を使うのはこの時だけ。最小限の量を使うのみ、なのです。


そして水をあげるときの温度、水に溶かし込む養分、水のあげ方、全てにこだわりがあります。トマトに適した温度で、トマトの生育に必要な養分をたっぷりと、水をあげる時に土に穴が凹んでしまわないようにする工夫など、水へのこだわりだけでもかなりのもの。


こちらは詳しくは企業秘密なのでお伝えできませんが、道具も自作で作っていらっしゃるんですよ。何度も繰り返した試行錯誤の賜物です。





上記のような工夫を随所にしながら、苗を植えてからは毎日必ずハウスを訪れます。2ヶ月間休むことなく毎日。1日5回はチェックに行くそうです。


まるで自分達の赤ちゃんを育てるように、優しく優しく、丁寧に育てたトマトだからこその味と品質になるのです。よく「清水農園のトマトは味が濃い」と言われるそうですが、トマトの甘みと酸味のバランスがよく味が濃いと感じる秘密は、トマトへのこだわりと深い愛情にあるのですね。



こだわりの集大成が生んだ、驚きの高糖度





一般的なトマトの糖度は3〜5くらいと言われていて、糖度7〜8以上が「フルーツトマト」と定義されているようです。

では、清水農園のトマトの糖度はどのくらいなのでしょうか?


清水農園のトマトの驚きの糖度とは

清水農園のトマトは糖度で3段階にわかれています。糖度が10以上、9.9〜8、8未満の3段階。一般的なフルーツトマトの定義と比べると、糖度10のトマトがいかに甘いかがわかります。

清水農園のトマトは何がすごいかというと、甘みもしっかりあり味が濃いと感じるくらい、酸味と甘みのバランスが良さです。

フルーツのような甘さで、かつトマトの旨味も凝縮し、食べた時の満足感が大きいと言われることも多いそう。トマト本来の味を感じることができます。



1つ1つのトマトを糖度計で測って出荷



トマトを出荷する時に箱に詰める際の基準は糖度。1つ1つ糖度を計り、糖度によって詰める箱を分け、同じくらいの糖度のトマトをまとめられています。


フルーツトマトは一般的には大きくならないのですが、清水農園のトマトは生育環境が良いので甘みがあるのに大きく育ちます。


糖度と大きさを要望すれば、お好みに合わせて大きなものを集めることも、小さいものを集めることも可能。臨機応変に対応してもらえるので、ぜひ相談されると良いでしょう。



まとめ

どんなトマトを美味しいと感じるか、味の好みは人それぞれです。当然好きな方もいれば、嫌いな方もいますね。


清水農園のトマトは、他者が真似できないほどたくさんのこだわりの詰まった、トマト嫌いが作ったトマトです。トマトが嫌いな英子さんが、唯一自分で作ったトマトなら美味しく食べられる、と笑いながら語るのが、このトマトがいかに美味しいかという証拠になるでしょう。


気になる方は、一度お試しいただければその違いがわかるでしょう。ぜひ、ご堪能ください。



インタビュアー@しーちゃん

ライター@あかがわくまこ





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